サイコーに愛しいお姫様。



「きゃっ」



なおの足を掴んでベッドの上に押し倒す。



「分かった! 謝るからどいてよ」


「もうおせーよ」



おとなしくおはようのキスをしていれば、こんなに俺もいじめないのに。


腕力だけは唯一なおより強い俺はベッドの上だけは王様になれる。



耳にキスをして息を吹き込むと面白いくらいに反応しちゃうなお。



もう、たまんねー。



朝からでも抱きたい。枕元に置いてある携帯を左手に持って時間を確認。



この時間ならギリギリ仕事にも間に合うし……




なんて考えていた瞬間。右手が自由になったなおはここぞとばかりに俺の胃をドスッとどつく。



「くっ……胃はやめろ〜!!」



あ……朝から二度もどつかれている俺って。



「朝ご飯できてるよ。早く顔洗って着替えな」


「はーい……」



結婚してもなおの性格は相変わらずだ。そんななおにベタ惚れな俺も健在なんですよ。



何故なら……





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