闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる


そしたら、


「ニャアお。」


ひと鳴きした。


―――ピピッ

隣から画面が出てきた。


私はとっさに服のフードで顔を隠した。


『お。やっほー黒猫ちゃん。昨日ぶりーちょっと待っててね。今開けてあげるから。

おーい!憐!お前の彼女がお出ましだぞ!!迎えに行けぇ。』


『誰が彼女だよ!

翠玉。来てくれて良かったよ。』


いきなり憐が現れて、ほんのりと体温が上がったのが分かった。


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