闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる


「じゃぁ。どこにいるんだ。」


ここからまた探し出すことに落胆で肩を落とそうとしたときに翔が何かに気づいて


「おい憐。あそこ見ろ。」


といいある場所を指していた。


そこを見るとさっきまでは壁だったところが突如扉となって開き中から俺たちのターゲットが出てきた。


「ナイス翔。ビンゴだぜ」


それともう一人、そいつの後ろから出てきた。


その一人に俺は驚愕を受けた。


「親父!?」


そうそのもう一人は俺が6歳以来会っていなかった自分の父親だった。


最後に見た時と見た目はほとんど変わっていなかった。


だがその目には俺の知っている光がなかった。


「七彩から聞いた通りにお前の親父さんはあの総一郎に捕まってからこの研究に無理やり加担させられていたんだ。あの写真のお前の母親は陵牙さんがここから逃げ出さないためのいわゆる人質だ。」


「じゅあ母さんはどこにいるんだ?」


俺がそういうと翔は自分の後ろを指差して
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