闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる


『今のところは不用意にあの子に近づかない方がいいだろう。』


って言ってたからな。


だから俺は彼女から近づいてくるのを待っている。


いつかまた翠玉が俺に心を開いてくれたら・・・


そんなことを考えていると扉のから


「団長。キメラ幹部達の遺体についてなんですが。」


一人の部下がそういうと俺は


「明日の昼に幹部とごく少人数で行う。埋葬場所はこの裏山の小高い丘があるだろう。あそこに埋葬してやろう。あそこは俺の私有地だ。誰にも入っては来れない。」


「わかりました。」


そういって出ていくと俺はパソコンの電源を消してその部屋を出た。


それから休息として桔梗の見舞いに行きうろうろしてると前の方から七彩がやってきた。


「七彩。翠玉はどうだ?あの日のままか?」


そう言うと七彩は


「その翠ちんがお主のことを呼んでいいるよ。」
< 426 / 466 >

この作品をシェア

pagetop