俺様不器用男子の甘い愛情
隼世くんあったかい………。
ポカポカする腕の中に包み込まれれば、なんだか安心します……。
「隼世くんって体温高めですか?」
「平熱36度前半くらい。別に普通じゃね?」
「だって、あたし35度ですもん」
「それは黙って俺に抱きしめられてろ」
「そうします」
額にされた柔らかいキス。
ぎゅうっと抱きしめられながら、されるキスはいつもより甘い。
また眠たくなってきちゃった……。
うとうと………。
「隼世くん……眠たい、です……」
「寝てもいいよ」
「んっ……おやすみ…」
頬を指で撫でられる感覚。
すーっと眠りに落ちるところで、大きな物音で一気に覚める。
バンッ!!!
ドアが開く音……?
「お姉ちゃん!お姉ちゃん!お姉ちゃ……」
「り、璃玖…!」
ノックも無しに非常識にドアを開けたのは璃玖。
友達の所に行ってるんじゃなかったの!?