来い恋

プロローグ

小学生の頃の私は少女漫画が大好きでお小遣いのほとんどを
付録つきのまんが雑誌につぎ込んでいた。
マンガは小中学生をターゲットにした月刊誌で主人公のほとんどが中高生の男女だった。
片想いから両想いへと変化する様がかわいい絵で表現されおり
私の心を鷲掴みしていた。
読むたびに胸がぎゅっと掴まれる感じが心地よく
お気に入りのページは何度も何度も繰り返し読んでいた。

「きっと中学生になったらこんな恋が始まって、私にも彼氏ができる」
と思いこんでいた。
そう、何の疑いもなく・・・・
中学生になればもれなく彼氏もできると思い込んでいた。
そしてその夢はものの見事に打ち破られるのでした。


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