来い恋
社食に着くと案の定、定食物は完売で残っているのはうどんかそばだった。
今日はがっつりいきたかったのに・・・
仕方がないから売店でおにぎりを1こ買って社食でうどんを注文した。
卵とじうどんとおにぎりをテーブルに置き、さー食べるぞ!と
マイ箸を持った時だった。
私の向かいの席に人影ができ、おそばを置く人物がいた。
なんだか凄―く嫌な予感がしたが恐る恐る顔を上げると
「え?りょ・・・いや原田課長!」
「お前相変わらずよく食うなー。おれなんかそばだけなのに・・」
てっきり四宮さんだと思ったので拍子抜けだ。
「何で、ここで食べてるんですか?」
小さな声でトーンを一定に保ちながら聞くと
「・・・四宮がお前の事探してるぽかったからな・・」
「ほんとですか?!」
さっきのトーンはどこえやら思いっきり大声張り上げてしまった。
亮輔さんは笑いを堪えながら
「吉野・・墓穴掘りそうだったから・・助け舟」
「課長~~」
やっぱり私の彼は素敵です。
「あっ!でもただじゃないから」
「へ?」
前言撤回。
私は深い溜息をつくと残りのうどんをずるずると啜った。
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