来い恋
え?えええええ!!!なんでなんでばれてるの?
びっくりして椅子から落ちるのではないかと思うほど驚いた。
だって絶対にばれないように私頑張ったんだよ。
それなのに四宮さんとか言ってる場合じゃ~~
「そう~驚くなって。俺は原田から聞いてるんだ。・・といっても
もう随分前から・・・」
「え?聞いてる?」
課長は再びアイスコーヒーを飲むと
私の目の前に置かれてるアイスコーヒーを指さして
「吉野も飲めよ。ここのアイス旨いんだ~~」
そう言ってもう一口飲んだ。
私も心を落ち着かせるべくアイスコーヒーを飲んだ。
わ!これ・・・おいしい。
酸味が少なく苦味とコクが私好み。
「おいしいです。」
すると課長は
「あいつは俺の後輩でね、入社当初から面倒見てて・・・まー弟みたいな奴なんだ」
「そうなんですか・・・」
「君と付き合ってるって言うのは原田から聞いた。もちろん誰にも言ってないから
安心してくれ。」
そう言われ安心した。でも何で呼ばれたんだ?
「話はそれだけではないんですよね。」
その言葉に柴田課長は私を真っすぐにみた。
「原田が君の事をずっと好きだった事も、念願かなって付き合って・・・今一緒に暮らしている事も知ってる。」
「・・・そこまで知ってるのなら・・・話って一体」
「実は・・・あいつに海外支店への出向の話が持ち上がってるんだ・・」
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