来い恋
「ごめんね。可愛い彼女のピンチに駆けつけてたら遅くなっちゃったんだよ。
じゃあ―今から彼氏といちゃいちゃ出来るよね。」
そういうと私をグイっと引き寄せ唇を塞がれる。
最初は触れるようなキスだったが次第に荒々しくなる。
濃厚なキスに私の体が甘く痺れ出す。
一旦唇が離れるが、今度は舌で唇を舐められる。
唇が半開きになった私の顔をみると亮輔さんは口角を上げ
「その顔エロすぎ」といって今度はチュッチュッとわざと音を立てて
ついばむようなキスをする。
私の体に力が入らなくなる。そのかわりに体中がじんじんと熱くなる。
それでもキスは終わらない。
私はそれに必死についていくのに必死で余裕なんか全くなかった。

キスが終わると
「今日はハンバーグだったね」
私を一人残し、亮輔さんは先にキッチンへ・・・
もー!どうしてこんなにいじわるなの!
絶対言葉ではかなわない。
否言葉以外もかなわない。
私は熱くなった体が冷めるまでしばらく動けなかった。

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