*総PV2億突破御礼*完

高瀬さんが見てくれるのは、あたしであってほしい。

たまにしか見せない笑顔を向けられるのが、彼女ではなく自分であってほしいと願ってしまうのだ。


けど、こんな嫉妬ばっかりしていたら彼から飽きられちゃうかもしれない。

彼女でもないのに、って引かれちゃうかも。

今出来る努力を精一杯した方がいいよね。

カラオケでの練習とか、ボディケアとか。


彼が好きになってくれるように。

彼といつ会ってもいいように。

彼に自信を持って会えるように、自分磨き頑張らないと……。



「小春は前に比べたら十分可愛くなったし……大丈夫よ。金髪女なんて気にしないでオーディション頑張って!」



なっちゃんの応援にコクンと頷いて見せ、あたしたちはカフェテリアを後にした。




それからは毎日レッスンが終わってからカラオケで練習して。

家に帰ってからは2時間の半身浴とヘアパックとリンパマッサージの毎日。

唄のテストがあるから、刺激物は極力控えて、体に優しいものを摂るようにした。

オーディション前日には、普段は行かない有名ヘアサロンにも行って、カットとトリートメントをしてもらったん
だ。


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