【完】私と先生~私の初恋~
「…ふざけんな……」
そう言った私を、母は睨んだ。
「…お前なんて産まなきゃよかった…お前のせいで…お前のせいで…」
母は恨み言のように、私を睨みながらそう言った。
瞬間、私の頭の中で、何かが弾ける音がした。
さっと立ち上がって2階に駆け上がる。
「逃げるのか!!!!」っと母の声がした。
部屋に入り、床に放り投げてあったカバンを引っ手繰るように取ると私はまた階段を駆け降り玄関へ向かう。
「ふざけんな離せぇぇええ!お前もあいつも殺してやる!!!!殺してやる!!!!」
リビングを抜ける時、まだ男に取り押さえられていた母は、そう叫んだ。
私は突っ掛けるように靴を履くと、急いで玄関から飛び出した。
家の中はあれだけ騒がしかったのに、外は静かなものだった。
ほんの少しだけ明るくなって来ていた空では、カラスだけが鳴いていた。
頭が働かず、しばらくぼーっと歩いていると急に体が痛み出して、私は近くにあったバス停のベンチに腰をかけた。
携帯を取り出す。
家に居た時間はとても長く感じたが、実際には起きてからまだ30分くらいしか経っていなかった。
ふと、先生の顔が頭をよぎる。
妙に冷静になり、さすがにこの時間に電話をするのは迷惑だと思って、私は先生にメールを送った。
「家出しちゃいました。」
メールを送ってすぐ、先生から電話が掛かってきた。
ちょっとだけビックリしながら、電話をとる。
「もしもし?どうしたの?何があったの?」
先生との電話は、毎回この言葉から始まってるな…なんとなくそう思いながら、私は事の経緯を簡単に話した。
そう言った私を、母は睨んだ。
「…お前なんて産まなきゃよかった…お前のせいで…お前のせいで…」
母は恨み言のように、私を睨みながらそう言った。
瞬間、私の頭の中で、何かが弾ける音がした。
さっと立ち上がって2階に駆け上がる。
「逃げるのか!!!!」っと母の声がした。
部屋に入り、床に放り投げてあったカバンを引っ手繰るように取ると私はまた階段を駆け降り玄関へ向かう。
「ふざけんな離せぇぇええ!お前もあいつも殺してやる!!!!殺してやる!!!!」
リビングを抜ける時、まだ男に取り押さえられていた母は、そう叫んだ。
私は突っ掛けるように靴を履くと、急いで玄関から飛び出した。
家の中はあれだけ騒がしかったのに、外は静かなものだった。
ほんの少しだけ明るくなって来ていた空では、カラスだけが鳴いていた。
頭が働かず、しばらくぼーっと歩いていると急に体が痛み出して、私は近くにあったバス停のベンチに腰をかけた。
携帯を取り出す。
家に居た時間はとても長く感じたが、実際には起きてからまだ30分くらいしか経っていなかった。
ふと、先生の顔が頭をよぎる。
妙に冷静になり、さすがにこの時間に電話をするのは迷惑だと思って、私は先生にメールを送った。
「家出しちゃいました。」
メールを送ってすぐ、先生から電話が掛かってきた。
ちょっとだけビックリしながら、電話をとる。
「もしもし?どうしたの?何があったの?」
先生との電話は、毎回この言葉から始まってるな…なんとなくそう思いながら、私は事の経緯を簡単に話した。