夜色の月と白色の月
想いと意味
追いかけたかった、追いかけられなかった。



夜色の月と白色の月はいつもとなりにあり、そばにいました。



一番近くにいた――でも、白色の月は夜色の月に何も伝えられず……毎日、ずっと泣いていました。



夜色の月を追いつめたのは、自分だと。



あの時追いかけていれば――と。



白色の月は何もできない、できなかった自分がキライでした。



でも――



あの時交わした約束を叶えたくて、ずっとずっとたくさんたくさん、願い続けました。



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