メガネはずしちゃダメ!
「ちょっとは、気にしろ」

あたしは、固まってしまう。

メガネを外されたのが原因…

その人物は、もちろん芹沢であたしのメガネを取ったのも奴だ。

「どうした?何固まってんだよ!」

あたしの肩に芹沢の手が触れたそのとき…

反射でその手を払い退けて机から離れる。

バシッ ガタン

あたしの一連の行動を芹沢が目を見開いて見ていた。

「オイ、どうしたんだよ?!」

あたしを覗き込むように体制を屈める。

「やっ、イヤっ…」

挙動不審な私の行動に、
思いついたように口の端をあげる。

「何?メガネないとオマエ挙動不審になんの?」

芹沢のその言葉に顔が青ざめてしまう。
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