彼の秘密と彼女の秘密


「いやいや、楽しい試合だった。瑠璃さんは免許皆伝なんだってね」

「ほんまかよ!そりゃ強いわけやわー」

「御当主様が2度も負けてしまうなんて、私は悔しいです」

「斎藤、僕の力不足ですよ。申し訳ないね」

「瑠璃さんにはここで部下達の指南役をしてもらってはどうかね」

「僕も賛成です。瑠璃に習いたい位です」

「だから本家本元にそんな事言われたくないよー」

「瑠璃さんには暗殺の指南を許そう」

「本当ですか!ありがとうございます!」

「瑠璃、決して甘くはないですよ。大丈夫ですか?」

「頑張るよ!!」

「はぁーーー。奥さんまで暗殺者になるとは...」

凛は貧血気味に倒れそうな勢いで、それを見てみんなが笑う。


< 175 / 254 >

この作品をシェア

pagetop