彼の秘密と彼女の秘密
「いやいや、楽しい試合だった。瑠璃さんは免許皆伝なんだってね」
「ほんまかよ!そりゃ強いわけやわー」
「御当主様が2度も負けてしまうなんて、私は悔しいです」
「斎藤、僕の力不足ですよ。申し訳ないね」
「瑠璃さんにはここで部下達の指南役をしてもらってはどうかね」
「僕も賛成です。瑠璃に習いたい位です」
「だから本家本元にそんな事言われたくないよー」
「瑠璃さんには暗殺の指南を許そう」
「本当ですか!ありがとうございます!」
「瑠璃、決して甘くはないですよ。大丈夫ですか?」
「頑張るよ!!」
「はぁーーー。奥さんまで暗殺者になるとは...」
凛は貧血気味に倒れそうな勢いで、それを見てみんなが笑う。