秘めた恋

トップシークレット会議

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副社長から「今日の19:00に会議室に来い」とメールがあった。
詳細分からぬまま、予定時刻間近となったので私は会議室に向かった。

扉の前でノックをしようとした時、「お疲れ様です。」と
低い声がして振り向くと古橋くんが後ろに立っていた。

「お疲れ様・・・」

なんか、ここ最近彼の前では色々と恥を晒し気まずい思いをしてきた。
顔を合わせづらくて目をそらしていると

「美優。」

と呼ばれた。

「え?」

彼は私のノックしようとした手を優しく掴むと
「これから何があってもあまりショックを受けるなよ」と
私を見下ろしながら真剣な眼差しで言ってきた。

「え?」

「何があっても俺がそばにいて美優を守るから」

「・・・・・・」

「だから、泣くな。」

「・・・・何を・・・言ってるの?さっきから・・・・。」

「・・・・・・」

私は掴まれた手を見て、ハッとなり
「ちょっといきなりなんなのよ!」と言って彼の手を振り払った。

訳が分からない、いきなり、なんなの?

私は戸惑いながら彼を睨むと
彼はため息をつき何事もなかったかのように
「後ろがつかえてるんで早く中に入ってもらえますか?」と
言ってきた。

「はぁ!?」

後ろがつかえてるって、いるのは古橋くんだけじゃない。

彼を睨むと私は扉の前を向き、ノックをして扉を開けた。

「失礼します。」

私は中にいる人たちを見て一瞬にして体が凍りついた。

「早く前行ってくださいよ。俺が入れないじゃないですか。」

彼に後ろから促され私は、会釈をして空いてる席に腰をかけた。

会議室にいたのは、賢斗と総務にいる賢斗の弟と
執行役員の賢斗の父だった。

なんて、メンバーなの・・・。なんで賢斗の血縁者ばっか・・・。
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