秘めた恋
変わりゆく関係

戸惑い



古橋君と付き合うって・・・

誰と・・・・?

私と・・・?

「何を言ってるの?」

思わずそう応えた。

「あ~いや・・・」

彼は頭を掻きながら困ったように言葉を濁した。

冗談にも程があると思った。
本心だったら嬉しいけど、まさか彼が
こんな私を、なんて有り得ないと思った。

「悪いけど古橋君なんて興味ないから。」

冷たく言い放つと私はその場から逃げるように
図書室を後にした。

人影のない裏庭に出ると呼吸を整えた。

それでも鼓動が高鳴り、手足が振るえ、その場に立っていられなくなった。


「なんだったのだろう、さっきのは・・・」

すると次第に涙が溢れた。

「嘘よ、こんなのきっと。」

私は自分の感情に混乱しながら
訳も分からずに涙した。
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