放課後は秘密の場所で。
裏庭に着くと、不良君が木に寄っかかって寝ていた。





彼が寝ていたので緊張の糸が切れ、安堵のため息を吐いた。





不良君のそばに行き、寝顔を見ながらゴクッと小さく息を飲んだ。






「カッコいいなぁ・・・。」






カッコよすぎる・・・みんなが騒ぐ理由が確かに納得できる。




私は、不良君がすやすや寝ているので私もそれにつられて、眠りそうになる。




けれど、眠らないように踏ん張る。




不良君の顔の前で手をブンブン振るけれど、起きる気配すらない。



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