Classbook



「南、どれにするんだ?」

「サンドウィッチで」

「おー、すいませーん!!」


そういって、店員さんに頼んでくれた袴田君。


「そういえば南。明日は仕事なのか?」


当り前のことをいきなり聞く袴田君。

きっと、おなかが減ってへんなんだ。


「当り前です。平日なんですから。袴田君だってそうでしょ?」

「まーな。小学生相手も疲れるんだわ」

「…小学校の先生になったんだ」


そういえば、高校の時になるって言ってたような気がする。

小学生に追いかけられてく袴田君が目に浮かぶ

ぜったいに小学生にバカにされてる気がする。

そこは確実に。


「あれ?言わなかったっけ?」

「言ってた気がするけど、興味がなかったので覚えてません。」

「…ひど。南、高校の時よりもひどいな」

「5年もたてば人は変わります。袴田君は何も変わってませんが」


見た目も中身も何も変わっていないような…


「それ、俺がまだ若いって言ってんの!」

「…褒めてません、けなしてます」


なにを勘違いしているのか。

私はけなしていたのに



< 58 / 117 >

この作品をシェア

pagetop