性悪な彼のオモチャ

パーフェクト王子様





「よっし、じゃあまず自己紹介するね?俺は、彼方のいとこ。東海林 大河【ショウジ タイガ】よろしくね」




『あ、はぁ。』




笑顔も彼方君に似てる…っと思ったらいとこなんだ。



やっぱりここの家系はかっこいい人ばっかりなのかな?



なんて、他の家族の妄想までしてしまっていた。



「君は何ていうのかな?」



あたしがボーっとしてしまっていたせいで、まっすぐ見つめられた。



『あたしは、南波 未恋ですっ。彼方君とすごく似てますね?』


「えっ…?!」



そう言うと、少しだけ大河君の顔が曇ってしまった気がした。


あたしは、何か悪いことを言ってしまったんだろうか?




< 86 / 144 >

この作品をシェア

pagetop