第00夜
日野明葉は、部屋に差し込む朝日を浴びて目覚めた。

「………」

すぐには頭が回らない。
上半身だけベッドから起き上がる。

「…何で、あんな夢…」

そう呟く頃、やっと夢を見ていたのだと再認識できた。
とてもリアルな夢。
そして、不思議な感覚。
最後に現れた人影は、何故か明葉の中で印象に残っていた。

「…誰でもないか」

時計に目をやり、ベッドを出る。

そして、彼女は悪夢と出会う‐。
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