クマのお母さん
一年前………


ユイ「あなた、お帰りなさい…」

◇『ああ…それより飯はまだか?』

ユイ「あっ…すみません…すぐに用意しますから」

レイ「おかあさん…あのねっ…」

ユイ「レイちゃん…今はちょっと向こうに行ってて?お母さんも大変なの、わかるわよね?」

…いつもそうだ…おかあさんは私の話を聞こうとしてくれない…それがあたりまえだと思ってた












幼稚園に入る前までは







◆『レイちゃん!みてみて!昨日ママとお買い物してね、これ買ってもらったの♪』

レイ「おかいもの…?おかあさんと…?」

周りの子がみんな、お母さんとの事を楽しそうに話してくる。

私だけだ…おかあさんとお買い物もした事がないのは…でも、わがままは言っちゃいけない…良い子でいなきゃいけない…そうやって思ってるうちに、なぜか周りから浮いた存在になっていって……


















お母さんなんて嫌い




















いつしかそう思うようになっていった
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