七人のオオカミ★レイカ伝説~高校生活~
いや、いってやりたい。
私がまだ何かを言おうと口をあけた瞬間だった。

「じゃあ、椎名さん。俺ら戻りますんで。」

生馬が遮るようにそう答えると私の手を引いて図書室から出ていった。

「ちょ、生馬!椎名先輩にもう一言だけ言わせて!気が済まない!」

「やめとけ!椎名さん、麗華のことからかってるだけだって。しかも言ってもどうせまた嫌味言われるだけだぞ。」

「…」

生馬の言葉に納得し、私は教室へと戻った。
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