秘密のドアが開く
鍵をかけなければ


鍵をかけなければ


「おめでとー!アユー!」

帰ろうと思い靴箱に行くと

数人の女子が騒いでいた

「ついに武田と両想いかー!」

「アユずっと武田一筋だったしね」

「まー途中 城ヶ崎さんの誘惑に邪魔されたけどさっ
やっぱ勝つのは本気で恋してる方だよね!」

やっぱりね...
こんなことなのか


「あーゆ遊びで人のオトコに手ー出すような女少し痛い目見て当ぜ...」

ガタンッ


「城ヶ崎さっっ」

わたしが現れたとこですっごい顔引きつってるし

「さよなら。アユさんマキさんミコさん」

本当は聞いてたけど言うのも面倒だし
どうでもいいし


「びびったー」

「なにあの感じ?
さすが南校の全校1位の美女
城ヶ崎美華。魔性の女だわ。
名前まで可愛らしすぎるだろ
金持ちっぽいし」


なんとでも言えブスどもが

私は城ヶ崎美華(ジョウガサキミカ)

目が合えば誘惑。

告られてもビッチ。

昔からの人よりちょっと早熟な顔と身体で誤解され続けた17年

「おーい春川ーこっちこっち」


ふとグラウンドに目をやると

春川健真(ハルカワケンマ)


確かうちのクラスの人気ナンバーワン

1番関わりたくない人種。





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