契約彼女~His Love~


「ギャハハハハハ!マジありえねー!!」
「てか、ホントきもいんだけどーw」

耳障りな雌共の笑い声

「なー、俺ら本当に金ないんだわ」
「おっ、結構持ってんじゃん」
「あっ、か、返して下さいっ!!」
「うるせーなぁ。いいから、金寄越せって言ってんだよ!!」

己の力を過信する奴らの弱い者イジメ

僕たちを正すことを放棄し、傍観に徹する大人


ここは、息(生き)苦しい学校(ハコ)

そのなかで、今日も生きてる僕。







家に帰っても何もない。

ピーンポーン

「・・・・・・。」

ピーンポーン



ピーンポーン・・・

「慎也様、そろそろお帰りになってください。
旦那様も大層お怒りですよ。」

「・・・・・・。」

「・・・まぁいいです。
本日は旦那様からの伝言を伝えにきました。

後三ヶ月でお前の誕生日になる。
お前のワガママを聞くのもそれまでだ。
まぁ、残りの三ヶ月で思い出を作るがいい。

だそうです。」

「・・・・・・・・。」

「・・・それでは、私はこれで。」







「・・・っざけんな・・・!

僕は、あんな所になんか絶対に戻らない!
あんな所に戻るくらいなら死んだ方がマシだっ!!

あんな、あんな、所・・・っ」


目の前が真っ暗で先なんて見えない

アァ、クルシイ・・・

まるで、深海にいるようだ

息ができないよ、暗いよ、冷たいよ・・・

ダレカ、タスケテ・・・・・・



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