春色マーガレット
春色 _ 始まりは突然でした 。
桜舞うなか、私篠田清香(シノダ サヤカ)高校2年生になります。






「いっだあああああ!!」





おでこからは微かに伝わる痛さと桜の香り





「洸、痛い」







洸「バカ、ちゃんと前見ろって言ったのに。今時本気で電柱に頭ぶつけて血出すのお前くらいだぞ」







「洸が教えてくれないからあああ!」






洸「人のせいにすんな」





私のおでこをさすってくれると思いきやのデコピンは、異常に痛くて、冷たい指先からは何も感じることはなく






「なんでもかんでも暴力振るったらいいと思うな!」





洸「元はといえばさやが悪いだろ?」






「元の元を辿れば洸がわ「おはよ、凸凹さんたち」」






爽やかに現れたのは親友真田侑希(サナダ ユキ)、あ、馬鹿洸の紹介忘れてた。この馬鹿でかい男は篠原洸(シノハラ コウ)






「侑希、その凸凹呼び辞めてよ!」






侑希「だって.. 、デカ洸チビさやにピッタリのカップル名じゃん?」






「私達、付き合ってないよ!!ね、洸!」






洸「いやいや、そのカップルと侑希さんの言ってるカップルは違うだろ」



フッとバカにしたかのように笑うのが洸の〝いつも〟であり普通






「いやいや、私の解釈のが合ってるよね?ね?侑希!」







洸「え、侑希さん違うよね?俺の解釈の方が正解だよね?」











真田侑希、今年17歳。
こいつら馬鹿の間に入ってると一気に老けた気がします。年でしょうか「いいえ、気のせいです」








侑希「さや私のとこ、とんないでよ!」







「さっさと言っちゃわないのが駄目なんだよーだっ」






スカートをふわふわ舞わせ、坂を一気に降りてく。私の日常、これが日常。
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