白い恋の結晶~キミへと続く足あと~
柊にキスの理由を聞いてから、冬休みに入るまで、本当にあっという間だった。
クラスでしたクリスマスパーティーだって、正直あまり覚えていないし、ハルとマキと3人で行った初詣も、頭の隅に小さく残っているくらいだ。
柊との思い出に触れないように、あの桜の木も避けるように歩いていた。
あまりにも無理矢理で、下手くそなあたしの行動。
こんなに変に意識した”友達”なんて、友達でもなんでもない。
そこまでして彼を側に置いておきたいあたしは相当なバカで、諦めが悪いと思う……。