LOVEPAIN
AVメーカー


遅い昼食を終え、
次に成瀬と車で向かったのは、

“PICKY FACTORY”
と言う、
AVメーカーの会社



その建物は街中ではなく、
大きな幹線道路の脇に建っている


それほど大きい訳でもないが、
5階建ての一つのビル全体がその会社なので、

会社としての規模としてはわりと大きな会社なのだろう




「PICKYは、わりと大手のメーカー。

だから、安心しろよ」


成瀬にそう言われ、
よく分からないなりに、
安心はしてみる




「今からこのメーカーの人達に、
私は面接されるんですよね?」



オーディションと言う程大袈裟なものではなく、

ようは向こうの人達に私を使って下さい、
と売り込みに行く


いわゆる、営業




「まぁ、殆ど決まってるような話だから、心配すんな」


成瀬にそう肩を叩かれ、
その会社の自動ドアを通り抜ける




「――はい」



これで私を使ってくれるのならば、

私は本当にAV女優になるのか……



実感が湧かないなぁ……






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