君としてるのは恋じゃなくて。




「……そんなにデートしたかったわけ?」



私は涙を必死に拭いながらコクリコクリと頷いた。




「……そっか。

ただ内申が欲しくてやってんのかと思った。」



「……このタイミングでそんなこと思うわけないじゃん……」



「ま、よく考えればそーだな。」




本当、なんでこんなに適当なわけ!?




遥の胸におでこを当て、

遥の肩をバシバシ叩いた。




バカバカ。

なんにも分かってない。




私がぶっているのなんて気にもとめず、

遥は私の頭をすっぽり腕の中に収めた。





「……楽しみだな。

クリスマス。」



「意地悪。

意地悪……。」




でも……

嬉しい。




デート

楽しみ。




私って単純だな。

お互い、やっぱり私たちはバカだね、遥。










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