最悪から最愛へ
「2連休くらいしたいよな」


「え?二人揃って連休?大丈夫なの?」


店長とチーフが揃って連休して、丈夫だろうか。もし、そんな日に限って何かクレームがあったりしたら…


「副店長と副チーフがいれば大丈夫だよ。一泊旅行くらいしたいしさ」


「旅行?わー、行きたいなー。温泉とか行きたいよね」


渚は、結婚よりも旅行の話に目を輝かせた。親に挨拶するよりも旅行のほうが気分が楽である。


「渚の両親に挨拶してから、温泉に行こう」


「え?挨拶してから?」


「うん。ちゃんと了解を得てから行ったほうが気分も晴ればれするだろ?」


確かに気が進まないことを先に済ませてしまえば、後のことを思いっきり楽しめる。渚は峻の意見に賛成した。旅行は3週間後に決定した。


結婚の承諾は二人で決めたことだからとすんなり両親から得ることが出来た。その後の温泉旅行も楽しい思い出となった。




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