うつくしいもの



その後話していると、
准一が神楽(カグラ)
と言う珍しい名字だと知る


仁志が、河瀬(カワセ)と言う名字で、

私の川瀬(カワセ)と言う名字と漢字は違うけど同じカワセと知り、

その偶然に縁を感じた





「――遅れてすみません!」


会議室のドアを勢いよく開けて、
息を切らしながら入って来たその人物に、

私は絶句した




目を大きく見開いてしまう――…




その相手は、私がよく知っている人物




「ギターが、やっと来たか」


一人退屈そうにパイプ椅子に座り込んでいた寺岡さんが、

立ち上がった




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