うつくしいもの
「あ!もしかして高橋さん、
変な事想像してません?!
ただ、秋原さん私達みたいな素人とコラボをしたくないらしいから、
頭を下げて説得しに行くだけですよ!
寺岡さんが、その場所を設けてくれて。
ほら?
今の時間だから、食事でもしながら。
黙ってて欲しいのは、
特に准一はTRIANGLEのファンだから、
そんな事知ったらショックだろうし」
私は昔から、親に嘘を付く事が多かったからか、
こんな風に誤魔化す事が出来てしまう
こんな形で役に立つとは思わなかったけど
「あ、そうなんだ……」
私がそうやって嘘の中に本当の事を入り交じえて話すと、
簡単に騙されてくれた
また私は優雅を裏切るのだと思うと、
苦しくなって来る
優雅の為だと思いながらも、
本当にこれは優雅の為なのだろうか?
私自身、寺岡さんに逆らい、
秋原さんを敵に回す事になる事が怖いのかもしれない