偽物の恋なんていらない

―――――
ピピピッピピッピピピピピッ

ポチッ

「ふぁぁぁ〜 よく寝た寝たー」

「あら 皐月が起きてる!!珍しい....」

「う、うるさいなあー いつもこのくらい!」

「とか言って いつもギリギリじゃなーい」

「じゅ、準備してきまーす」


―――

「いってきまーす☆」
「いってらっしゃーい」


――――――――――――

「皐月〜! 遅くなってごめーん!」

「あ、大丈夫〜! おはよう☆」

「おはよー☆」
今日から毎日 晴佳と学校に行くことに
なったのだ.

「今日の朝ねー 近所の犬がさー........」

晴佳と喋っていると 1分もたっていないと
思うほど 早く学校につくのだ.

「今日もめっちゃ喋ったねー笑笑笑」

「ほんとほんと!! いつの間にか学校だもん笑」

「だね! てか昨日のプ........」
ドンッッッ
「きゃあっ」

「あ、ごめん野々宮ー!
小さくて気づかなかった〜笑笑」

「ちょ! 失礼な! 佐野くんがでかいだけ!」
朝から佐野くんとぶつかってしまった.

「まあまあお2人さん 喧嘩はやめて
上いこーよー笑」
と 晴佳が言い合いを止めてくれた.

「へーへー笑」
「はーい笑」

――――――そしてお昼休み

「お腹ペコペコーー!
皐月 早くたーべよっ」

「 ちょっとまって〜」

「はーやーくー さーつーきー」

「黒板消すの忘れてたー笑」

「まったくもー笑 一緒手伝うよ〜笑」

「ありがとう〜」



「さっ! 黒板消したし早くご飯食べよ〜」

「うん!」

―――――
「はぁぁー お腹いっっっぱい!
ごちそーさまー」

「ごちそーさまー☆」

「まだ少し時間あるからお喋りしよっ」

「うん!」

「佐野と皐月って最近仲いいよねー♪」

「ええ! そんなことないよー!」

「だって佐野があんなに女子と喋るの
久しぶりにみたよー??」

「ええ?!
てか 佐野くんっていつ引っ越してきたの?」

「えーっと.... たしか 夏休みあけかな?」

「へー どんな感じだったのー?」

「こんなに質問してくるなんて
まさか皐月....佐野のことスキとか?!」

「ち、ちがうちがう!!
前聞いた時 無視されちゃってさ!笑」

「あー! しかたないなぁ笑」

「へへへ笑」

「佐野はね....
引っ越してきた時 すごく暗い顔してた。」

「え? 佐野くんってそんな感じだっけ?」

「昔 佐野は いじめられてたんだよ....」

「え....」

「ま、まあ!
今はこんなに元気なんだから!」

「う、うん....」
佐野くんにそんな過去があったなんて....
知らなかった....

「おーーーーい! 野々宮ーー
黒板消せーーーー!」
突然上から 佐野くんが話かけてきた

「ええ?! け、消したけど....」

「えー? 消えてないけどー???笑笑」

「黒板になんか書いたでしょー!笑笑」

「俺はそんなことしませーーん笑笑
まぁ 早くあがってこいよー笑」

「はーい笑
晴佳いこー☆」

「あ....うん!」

その時 晴佳が睨んでいたのも知らずに。


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