君が好き



午前中の患者さんがはけてお昼に入ろうと薬局の入口を閉めるために席を立つと




スーツを着た男の人が走ってきた。





たぶん薬を売りにきたメーカーの営業さんだろう。





「すいません…私ベイリイ製薬の目黒と申します。」




目黒さんはお辞儀をしながら名刺を差し出してきた。



私は名刺を受け取りながら




『管理薬剤師の眞田 陽和です。』





と言った。





目黒さんが心底驚いた顔をしたので




『ビックリですか???』





笑いながら尋ねた。





「いえ申し訳ありません。お若いのに立派だなと思いまして。」





彼が困ったように綺麗な顔を歪めた。







背は180くらいだろうか…
私が160で見上げるくらいだから結構高いだろうな~



顔もキレイな二重のアーモンドアイだし

鼻筋通った形のキレイな鼻だし

歯並びキレイだし




てか色白でキレイな肌してんな~








なんか悔しくなってきたぞコノヤロー






ひとりでモンモンとしていると





「大丈夫ですか???」



心配された。






『すいませんキレイな方だなと思いましてムカついてました。』





素直に言ったら爆笑された…。






なんだコイツ…
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