兄と弟と私の三角関係~イケメン兄弟に挟まれて~



さっきまで無風だったのに風が出て来て木々がサワサワと音を立てながら不気味に揺れる


やはりこれから雨でも降るのか何の動物だか分からないけど鳴き声も聞こえてくる




『千夏さん大丈夫?
怖くない?』




『ごめん少し怖いかな……でも大丈夫だよ。さっき由里子ちゃんの時もこんな不気味だったの?』




『いや、由里子ちゃんと行った時は全然ただの暗いだけだったんだけど天気が下り坂に向かっているからかなぁ?』




『そう………。
雨が降らなければ良いね。
昴と沙奈ちゃんの時に降らなければ良いけど……』




俺も千夏さんと同じ事を願っていた



どうか天気がもってくれと。



雨なんか降ったら兄貴が沙奈を雨から守るだろう



兄貴に良い所を持って行かれたくなかった



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