BEAST POLICE
歌舞伎町の真っ只中で繰り広げられる血腥い抗争に、警察も対応に追われる。

最早鬼首の逮捕どころではない。

事態を少しでも早く収拾しなければ、一般市民の被害者が増える一方だ。

そして、そうやって警察が手が回らない状態になるのも、京阪神連合の思う壺だった。

「おぅ!見つけたど鬼首ワレェ!」

品のない怒号と共に、パンチパーマの如何にもといった風体の男が巽達の前に現れる。

京阪神連合の構成員だ。

鬼首會の組長たる鬼首を殺害するよう、京阪神連合の頭である猪瀬に命令されてきたのだろう。

「命(タマ)ァ殺ったらぁゴルァッ!」

懐から拳銃を抜こうとする構成員だが。

「ぐふぁっ!」

それよりも早く動いた巽と鬼首の拳を左右の頬に食らい、構成員は仰向けに倒れた。

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