BEAST POLICE
「な、何やコイツら!」

「何でこんなタフやねん!」

「こっちが何人おる思うてんねん!殺れん筈ないのに!」

巽と鬼首のあまりの強さに、京阪神の組員の中には恐れ戦く者さえ出始めた。

たった二人なのだ。

警察も組員達を取り押さえているとはいえ、それでも数十倍数百倍の数が巽達に襲い掛かっている。

それなのに倒せない。

巽達とて無傷ではない。

乱闘の最中に、もう何発も殴られ、蹴られ、時には空のビール瓶で頭を殴られ、ドスで斬られたりもしている。

なのに倒れない。

同じ人間とは思えない。

まさしく野獣と鬼のようだった。

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