BEAST POLICE
塩見は大学在学中から活動家となり、過激派幹部となる。

しかし、それまでの活動に飽きたらず、『これまでの闘争方針では闘いきれない。受動的な階級闘争論では展望が開けず、能動的な攻撃型の階級闘争こそが必要である』と武装闘争を主張する。

具体的な実行として、大阪、東京で交番やパトカーなどを襲撃した事件を指揮する。

だが後に、ある武力闘争の失敗で主要幹部を含む53人が逮捕され、大きな打撃を受ける。

その後、『一国内の闘争には限界がある。労働者国家(キューバ)を根拠地とし、そこで軍事訓練を行った革命軍を各地に送って、武装蜂起を図り、世界共産主義革命を実現すべき』という『国際根拠地論』を提唱した。

あるハイジャックを計画し、下見を重ね具体的な計画を作成。

実行部隊のメンバーを決定し、その年3月後半の実施を決定したが、寸前の3月15日警察に逮捕された。

しかし塩見の逮捕を知った実行部隊は、善後策を協議し既定方針通りハイジャックを決行。

それほどまでに塩見という男は、過激派の中ではカリスマ的な存在だったのである。

< 373 / 490 >

この作品をシェア

pagetop