キミと私の二度目の恋。



「や、なんでもな「何でもないわけないだろうが、なにがあったんだ!」



ガタガタと私の体を揺さぶって私に聞いてくるお兄ちゃん。


言った方がいいのかな…。



「宏が、浮気してたの見ちゃって…、それで、逃げてきた…っ」



さっきまで、悲しくもなかったのに。


なんで涙がポロポロと溢れてきたのだろう。


その瞬間、お兄ちゃんがぎゅっと私を抱き締めてくれた。



「……頑張ったな」



ぽんぽんと優しく頭を撫でてくれるお兄ちゃん。


それに反応するように私は大泣きしてしまった。


それを聞いたお母さんはぱたぱたと「どうしたの?!」なんて言いながら玄関に来た。




< 10 / 47 >

この作品をシェア

pagetop