Dark Moon&Star's 完結
あたしは遥の家に入ることなく、自分の家に向って歩いた。


だって、あの人達と一緒に居たら、明日の仕事に支障が出る。


それに今日は疲れたし、1秒でも早く、家でゆっくりしたい。


そして、あたしは家路を急いだ。


ふと、空を見上げ、、、


「満月」


そう、呟く。


いつもなら、月に向って手を伸ばすところだけど、、、


今日は、それをしない。


もう、響月との距離を探す必要はなくなったから、、、


手の届かないことは、わかってる。


どんなに望んでも、響月とはもう、、、会えない。


なら、あたしが今することは、響月との距離を測ることじゃない。


あたしがすることは、懸命に後悔の少ない、、、


今を、未来を、、、生きること、だから、、、

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