Dark Moon&Star's 完結
「もしアキトが親だったら、大事になってたぞ?」


なんて、可笑しそうにサクは笑う。


大事、か。


でも、なくはないかもしれない。


だから、あたしもサクの言葉に笑った。


「サク。あたし、、、負けないよ?しがみ付いてでも、彼らとぶつかってやる」


教師として、、、


そして、1人の人間として、、、


彼らの心の闇を、一緒に背負ってやる。


闇を抱えていない人間なんて、居ないと思う。


誰かしら、「傷」と言う過去を抱えている。


それくらい、そう思う人も居るかもしれない。


だけど本人にとって、傷に大きいも小さいもないのだ。


あたしに、その傷を消すことは出来なくても、、、


今とは違う景色を見せてあげることは、出来ると思う。

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