Dark Moon&Star's 完結
でも星夜の言葉に、響輝くんは首を傾げる。


流石に、9歳児には難しすぎる言葉だったのかもしれない。


「響輝くんは、大丈夫だもんね?」


あたしの言葉に、響輝くんは元気よく頷く。


「そろそろ、帰るね?」


あたしは、星夜に言う。


「送るよ」

「大丈夫。車で来たから」

「そっ、か」


あたしは、響輝くんの手を取る。


「また、ね?星夜」

「あぁ。またな」


そして、あたしは響輝くんと歩き出す。


「またな、星夜」


響輝くんは振り返り、星夜に向って手を振る。


「おう。またな、ひびき」


星夜が言った「ひびき」という名前は、響月と響輝くんの2人に向けたものだったような気がした。

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