アイツ限定


















「…君名前なんていうの?」



目の前には、あたしよりもはるかに体の大きな大男が4人。

あたりが暗くて、顔がよく見えない。


ここは…どこ?



「お兄さんたちと楽しいことしようよ。」



そういって、あたしの手を引く大きな手。


なんで?


あたしをどこに連れて行くの?


嫌だよ…あたし帰りたいのに。

お父さんの作ってくれた夕ご飯が待っているのに。



「さぁ…行こうか…」



「嫌だっ!」



あたしはその場を逃げようとするけど、力の差は歴然。

あたしの必死の抵抗は、彼らにとってはなんの意味もない。


4人の大男があたしの体を持ち上げて、どこかへ運んでゆく。


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