俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!


「分かった。必ず亮平に言うから」

覚悟を決めて頷いた。

そんなわたしを見て、早川さんは安心した様にため息をついている。

「ありがとうございます。お兄ちゃんのことも応援してるんですけど、やっぱり編集長の方が大事ですから」

苦笑いを浮かべる早川さんに、こっちも小さく笑った。

「じゃあ、戻りましょうか?あんまり平瀬さんと話し込んでると、編集長が心配しちゃう」

「そうかな?そんな感じには思えないけど」

今だってきっと、頭の中は仕事でいっぱいなはずだ。

すると、早川さんはこれ見よがしに顔をしかめた。

「本気で言ってるんですか?そんなわけないですよ。編集長って、かなり平瀬さんを好きだと思いますけど」

「えー?そうかなぁ…」

そんな風に見えるのかな。

それなら嬉しいけど、プロジェクトに関しては割り切って話そう。

亮平を応援する気持ち、早川さんに負けてる場合じゃないから。
< 213 / 246 >

この作品をシェア

pagetop