俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!


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「へぇ。それで、ゆうべは一晩中ラブラブだったと?いいわねえ。朝からノロケで」

呆れ顔の弥生に、わたしは頬を膨らました。

「弥生が何かあったのかって聞いてきたから、話したんじゃない」

「だって、眠そうだったから。プロジェクトは白紙になるし、編集長との交際宣言はするしで、精神的に疲れてるのかなって思ったのよ。それが、ただのラブラブ寝不足だったなんて、聞いて損しちゃった」

これみよがしに、ため息をつきながらデスクに戻った弥生は、一瞬間を置いてまた戻ってきた。

「ねえ、香乃子。プロジェクトどうなるの?続けられるの?」

心配そうな弥生に、わたしは笑顔で頷いた。

「もちろん。今日、亮平が親会社の人に会いに行ってる。なんでも部長職の人らしくて、責任者なんだって」

「そうなんだ。システムさえ、こっちのものになればねぇ。もっと楽に出来るのに。プロジェクトが進んでしまえば、すぐに結果は出ると思うよ?」

「ありがとう。弥生も、なんだかんだで、心配してくれてたんだね」

「当たり前。だけど、編集長が移籍なんてことになったら、離れ離れになっちゃうね」

やっぱり、この話になったか。

亮平も弥生も大袈裟なのよ。

たかが職場が変わるだけじゃない。

そりゃあ、寂しさはあるけど、社内恋愛じゃない人はどうなるのよって話。

「それは大したことないって。職場が変わるだけじゃない」

軽く言ったわたしに、弥生は目を見開いた。

「ねえ、もしかして知らないの?移籍しちゃったら、一年間は海外研修よ?」
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