俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!
それを聞かれるとイタイ。
「いません…」
ガックリ肩を落とすわたしに、絵美さんは鏡越しに目を合わせた。
「じゃあさ、亮介みたいな男は?」
「ええっ!?編集長ですか!?」
何て、いきなり核心を突いてくるのか。
思い切り動揺してしまい、怪しまれたかとも思ったけど、絵美さんは深いため息をついた。
「やっぱり嫌よね。ごめんね、変なことを言って。わたしも告白された時、正直迷ったもんなぁ」
「えっ?編集長から告白したんですか?」
「うん、そうだよ。想像出来ないよね」
苦笑いの絵美さんに、わたしは笑顔が曇らないようにするだけで精一杯だった。
編集長から告白したなんて、絵美さんのことをどれくらい好きだったんだろう。
やっぱりわたしなんて、全然敵わない。