俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!


間違えた?

「あの、どういう意味ですか?」

恐る恐る尋ねると、編集長はバツ悪そうに目を泳がせた。

「部屋…、ここしか取ってない」

「ええー!?」

ここしか取ってないって、今夜は同じ部屋に泊まるってこと!?

そんな美味しい話…、じゃない、驚く話もない。

「悪い、平瀬!出来る限り、離れて寝るから。あっ、オレ今夜は車で寝ようか?」

両手を合わせて、ひたすら平謝りをする編集長に、思わず笑ってしまった。

こんなに焦る姿、会社じゃ見ることがない。

「そんなに気を遣わないでください。わたしは、全然構いませんから。むしろ、その方が楽しいかもしれないですね」

「え?いいのか?」

「え?」

しまった!

つい本音が出てしまった。

慌てて、照れ隠しに手で口を覆う。

そしてチラリと見ると、編集長は少し顔を赤らめていた。

「じゃあ、気を取り直して仕事だ。平瀬は、女性目線でここの記事を書いて欲しい」

「はい、分かりました」

ヤバイ…。

ドキドキが止まらなくて、仕事より夜が楽しみで仕方ない。

ずっと一緒にいられるなんて、夢の様だから。
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