極道一家のマヤ



バイクの主たちの正体は、まさかのこいつらだった。




こう見えて、唯一オレが心を許せる存在…



そして『嵐』の仲間。







「嵐、後ろ乗れよ」



この声は、春野 斗真。



ヘルメットを被りながら、自分のバイクの後ろを親指で指す。





「いいって、先行けよ」




かったるそうにそう言うオレの腕を斗真がつかんだ。



「おい、斗真…!」



突然のことにバランスを崩すオレ。





そのまま半ば強制的にバイクの後ろへと乗せられる。



そしてヘルメットを頭から被せられた。







< 126 / 581 >

この作品をシェア

pagetop