極道一家のマヤ
彼の着ている制服に見覚えがあるのは……私がここに来る前に通っていた高校と同じものだったから。
なんで、透哉が……
彼は律子と東次郎同様、私に興味なんてなかったはずだった。
それなのに……
数十メートル離れた視線の先に、いる。真っ直ぐに、私を見て……
―ガタ!
私は席から立ち上がった。
「マヤ……?」
背後から、不思議そうに私の名前を呼ぶ美都場のそんな声が聞こえたけど……
私は急いで透哉のいる校門へと向かった。