恋よりもっと。~トモダチ以上カレシ未満~
寛の言葉がやはり嬉しかった。
寛、私だって同じ気持ちでいる。
そう言いたい。
「常識的にはそうはいかないでしょ。お互い、大人になろうよ」
私は本音を飲み込んで答えた。
「……具体的には?」
「二人で飲みに行かない。二人で出かけない。残業も二人きりになるのは極力避ける」
「バカみてぇ……」
寛が吐き捨てるように言った。
彼からしたら、私とようやく元の居心地の良い関係に戻れると思ったのに、とんだ提案だろう。
だから、私はお互いのウィークポイントを持ち出す。
「もうひとつ。……絶対に触れ合わない」
寛がぴくりと動きを止めた。
寛、私だって同じ気持ちでいる。
そう言いたい。
「常識的にはそうはいかないでしょ。お互い、大人になろうよ」
私は本音を飲み込んで答えた。
「……具体的には?」
「二人で飲みに行かない。二人で出かけない。残業も二人きりになるのは極力避ける」
「バカみてぇ……」
寛が吐き捨てるように言った。
彼からしたら、私とようやく元の居心地の良い関係に戻れると思ったのに、とんだ提案だろう。
だから、私はお互いのウィークポイントを持ち出す。
「もうひとつ。……絶対に触れ合わない」
寛がぴくりと動きを止めた。