オトナになるまで待たないで
店長は、店の奥へ進み、非常階段の踊場まで私を誘導した。

店長は私を蔑んだ目で睨んだ。


「なんですか」って、聞く事も出来ない。

そんな目で見られる意味が分からなくて。


戸惑っていると、店長が低い声で言った。

「坂下」

「は、はい」

「なんで呼ばれたか、分かってるな」

「いや…分かりません」

< 286 / 472 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop